スケートを始められた方で、滑る上で最も重要な筋肉の1つは
大腿四頭筋です。
スケートは薄いブレードの上に乗って体重を支えるのに大腿四頭筋を
使わなければなりません。
そして、スピードが上がるほど、強い筋力が必要になります。
問題点
特にスケートを始められた方は、スケート靴の「構造的問題で」
足首が曲がらず、
ほぼ膝が固定された状態(ロック)で滑るため、屈伸できず、
大腿四頭筋が全く鍛えられません。
このため、股関節屈筋群のみを使ったスケーティングとなるため
スピードが出せず、進歩がありません。
方法
大腿四頭筋を鍛えるには、スケーティングをしながらの
スクワットが有効です。
スクワットとは膝の屈伸で行なうもので、スケートの場合足首が
十分前屈できる必要があります。
(ボディービルダーのスクワットとは、ちょっと違います。
彼らは、超高重量のウエイトを使うため、
膝を壊す恐れがあるので、ダウンするときは、足首を曲げず、
お尻を後ろに突き出して、膝を守ります。)
まず靴の選択ですが、上級者向けの硬い靴は扱いづらいです。
やや、柔らかめの靴を選択します。
そして、ひもの締め方で前屈量を調整します。
具体的には、足首から上に行くにしたがって、ゆるく締めます。
これで、前屈 屈伸(ダウン)が出来るようになります。
**スケート靴の履き方は、足の甲をしっかり締めて固定し
足首から上はやや緩めるのが基本です。
(ダブルジャンプ以上を飛ぶ方は別。)
注意
ジャンプを飛ばれる方はシングルでも、また足首の弱い方は緩めすぎると
「ねんざ」をする可能性があり注意が必要です。
練習方法
1、まず、氷の上で両足をそろえてダウン(膝を曲げる)します。
この時、足首が前屈して大腿四頭筋が伸びるのを感じます。
なお、ダウンしたとき、靴から後ろにおしりが出ないようにします。
2、つぎにダウンを維持したまま、フリーレッグを後ろに押し出して
前進します。
尚、ダウンの維持は、フリーレッグを後ろに伸ばしたまま
2~3秒そのままにします。(きついです)
3、そして、次はフリーレッグを引き寄せながら
スケーティングレッグを、アップ(伸び上がる)します。
この時、大腿四頭筋が、縮むのを感じます。
4、この動作をリンク 1~2 周行ないます。
慣れてくればスピードも上がり周回数も増えます。
5、注意
この練習は連続では行ないません。
練習後数日の休息が必要です。
やりすぎはオーバートレーニングになります。(レベルによる。)
また、膝の弱い方は軽い負荷にしないと膝を壊します。
(ボディビルダーやウエイトトレーニングをしている方は
各筋群(大腿四頭筋など)を個別にトレーニングする場合
周に一回、多くても二回しかしません。
もちろん高強度ですが、ただ人によりスタイルはあります。)
休んでいる時に筋肉は成長するのです。
6、結果
この練習をすることによってスケーティングのスピードが上がり
また、不測の事態に踏ん張りが利き転倒しずらくなります。
以上。